アメリカでの就職活動:医療事務職獲得までの道のり

アメリカ生活

ボストンに移住して6ヶ月、現地の病院への就職が決まりました!4月から医療事務として働きます。今回は、私がどのようにしてこの内定を手に入れたのか、その過程をレポートします。

職歴の概要

まずは前情報として私の職歴を簡単に紹介します。

大学:文系の学部を卒業
新卒:航空業界に総合職として入社
転職:コロナの影響もありモバイル業界へ

資格:特になし
英語:ビジネスレベル、専門用語までは分かりません

履歴書(Resume/Curriculum Vitae)

就職活動においてまず準備しなくてはならないのは履歴書ですね。履歴書は、ResumeまたはCurriculum Vitae(CV)と言います。ネットに様々なテンプレートがありますのでダウンロードしてご使用ください。

参考までに、私が作成したCVの項目はこちらです。

Name/名前
Sex/性別
Citizenship/市民権
Work permit/労働許可証
Health Status/健康状態
Address/住所
Business Telephone/電話番号
Business E-mail/メールアドレス
Education/最終学歴
Professional Experience/職歴
Skills/資格・スキル
Language/言語

PDF1枚に収まるように作成しました。エージェントからのレビューは受けていません。

活動内容

ここからは私が就活に使用したLinkedInとIndeedについてレポートしていきます。

LinkedIn

最初の2ヶ月はLinkedInからひたすら興味がある企業に応募する日々でした。しかし、どの企業からも返事が来ることはありませんでした。コネクションや推薦が主なアメリカではやはりアメリカ企業での経験がないと先に進むことは難しいのかなと思っていました。

とはいえビジネスの場ではLinkedInが主流です。名刺代わりにLinkedInでつながることが多いのでアカウントを持っていることに越したことはありません。アカウントがない方はまずは登録しておくと良いでしょう。

Indeed

LinkedInではなかなか前に進まないため、日本でも馴染みのあるIndeedから探してみることにしました。LinkedInに比べ求人数も多く、大手企業の募集も多く見られました。

検索したワードは、

Japanese
Administrative Assistant
Airport

場所はボストンで絞ったり、フルリモートで見てみたり。アメリカの企業は募集要項に「大学卒業」ではなく、「何学部卒」など専門性を求めることが多いです。その中でもAdministrative Assistantは専攻は問わず、高卒以上であれば応募できることが多かったので募集要項でつまずいている方は見てみてください。その分応募人数は多くなると思いますが。。

大手企業だとその会社の採用ページに飛んでアカウントを作成しなければなりません。これが割と面倒なので根気強さが必要です。。

約20社に応募し、そのうち5社から次のステップに進む機会を得ました。

カバーレター

企業に応募するときに履歴書と一緒に提出を求められるのが「カバーレター」。自身のスキルや志望動機を記載して、応募するポジションへの熱意をアピールするレターです。応募するポジションによって内容を変えなくてはならないので気合が必要です。

私は就活中一度もカバーレターを作成しませんでした。最近ではカバーレターを重要視しない動きも企業によってはあるようで、あまりにも就活が前に進まない場合は次の対策として作成してみようかなぁぐらいで考えていました。あることに越したことはありませんが、カバーレター無しでも次のステップに進むことはできました、ということだけここでお伝えしておきます。

採用プロセス

書類選考を通過すると、各企業ごとに異なるプロセスが始まります。

私が受けた会社のプロセスは主に、
電話面接→ウェブ面接1次→ウェブ面接最終
ウェブ面接1次→ウェブ面接最終
録音面接→IQテスト→・・・

ここでは電話面接とウェブ面接について解説していきます。

電話面接(Phone Screening)

次のステップに進んだ5社の内2社からPhone Screeningがありました。多くの応募者がいる中で、実際の対面面接に進む前に本当にこのポジションに相応しいかを確認するための電話面接です。

所要時間:15分
面接方法:電話(Zoomなどではなく電話番号にかかってきました)
面接官:人事部
聞かれたこと:経歴

自分の経歴を話したあとは人事担当者がそのポジションについて詳しく説明してくれました。最後に質問がないかを聞かれ終わりです。私の電話面接成功率は50%、2社の内1社が次のステップに進むことができました。

電話面接の対策は・・・
① 自身の経歴(大卒〜職歴)を1,2分で説明できるようにしておく。
長くなると聞いてもらえなくなるので簡潔に!応募するポジションでどのように活躍できるかも職歴に繋げて言えると◎
② ジョブディスクリプションや会社概要を読み、質問を用意しておく。
相手はあくまで人事担当者なのでポジションの詳細というよりは会社全体のことや次の面接までに準備しておいた方がいいことなどを聞いてみるといいでしょう。

ウェブ面接

コロナの影響でしょうか、私は一度も対面での面接はなく全てウェブ面接でした。ウェブ面接であれば横の方にカンペをこっそり置いておくこともできるので少し安心しますよね。内定をもらった病院を例に解説していきます。

面接の予約は人事担当者とメールでやり取りしました。服装は上半身だけなのでジャケットを着て望みました。

一次面接

所要時間:30−40分
面接方法:テレビ電話
面接官:応募したポジションの部長(ボス)

聞かれたこと:
Q1. 経歴
Q2. 医療関係での経験がないにも関わらずこの仕事を選んだ理由
Q3. ビザのステータス、EADの有効期限
Q4. ボストンは好きか(余談)

Q1に関しては電話面接で準備したことにプラスして自身の経験からどのように病院に貢献できるかを話しました。Q2について、このポジションだけではなくこの病院でないといけない理由を熱弁しました。ここがボスにかなり響いた部分だと勝手に思っています。

面接の後半半分はボスからポジションの説明と私からの質問でかなり時間を取りました。質問をすることでこちらの熱意も伝わるので準備しておくことをおすすめします。
−一緒に働くチームメンバーについて知りたい
−医療関係は未経験のため次の面接までに勉強、準備しておくことがあれば教えてほしい

1週間後に面接の結果がメールで知らされ、最終面接へと進みました。

最終面接

所要時間:15−20分
面接方法:テレビ電話
面接官:応募したポジションの別の部長

聞かれたこと:
Q1. 経歴
Q2. 志望動機
Q3. メールやタスクが沢山入ってくるがすぐに対応することはできるか

Q1,2は一次と同じ内容を伝えました。Q3に関しては、社会人であれば当たり前ですよね(笑)
最終面接でも同様に面接官へいくつか質問をしました。
−どのような患者がくるのか
−一緒に働くチームの雰囲気を知りたい

面接の結果は採用ページのステータスで知りました。面接から2週間近くたっていました。

追加面接

実は、、最終面接まで行ったのですが結果は不採用でした。
諦めきれなかった私は不採用を知るやいなや、ボスにメールをしました。

「どうしてもこのポジションで働きたいので別のポジションか、近々空きが出るポジションがあればもう一度チャンスをほしいです。」と。

このメールの効果があったかは分かりませんが、ボスからももう一度話したいと返事をいただき電話で話すことになりました!この電話の時点ではほぼ内定が出ており、別ポジションの業務内容を聞いてそれでも働きたいか意向を確認するといったような感覚でした。

こうして無事内定を得ることができたわけですが、ここはアメリカ、諦めずに図々しく意志を伝えてみるのも手かもしれませんね!

応募した日から約1ヶ月で内定となりました。

就活お役立ちサイト

私が面接対策で使用したサイトをご紹介します!

Glassdoor
企業の口コミや給与情報を見られるサイトです。面接で聞かれた質問も共有されているので想定される質問の対策で使用しました。

Career Vidz
McMunnというおじさまが企業面接のアドバイスをくれるYouTubeチャンネルです。私はこのおじさまに本当に助けられました!自己紹介、強み弱み、志望動機など、答え方を解説してくれます。質問への「良い回答」というのは日本と異なるので日本サイトではなくこのようなサイトで勉強することをおすすめします。(このおじさまはイギリスの方ですがアメリカ就活でも役立つと思います)

 

経験談を交えながら、就活のプロセスをお伝えしました。みなさんの参考になれば幸いです。何か質問があれば、気軽にコメントしてくださいね。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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